備えることで安心感を持つ
*ありのままで私らしく生きよう*
こんにちは。
生きづらさを手放す女性のための心理セラピスト 髙野です。
感染症の拡大と共に、多くの方が健康の大切さを感じていらっしゃると思います。
命がある限り、病気や不調はつきものです。そして、健康はコントロールできると考えている方が多いと実体験を通して感じます。
結論は、出来る場合もありますが、出来ないことの方が多いです。
生活習慣病と言われる糖尿病、高血圧、高脂質血症、心筋梗塞、狭心症、脳卒中など、発症や悪化を抑止することは出来る場合があります。食べすぎなら食事調整を、喫煙をしているなら禁煙を、運動不足なら運動を、それぞれ実施すればある程度は予防や抑止が出来ると思います。
でも中には、原因が解らない方がいます。一生懸命、健康的な生活を心がけていても改善しない方がいます。かなりの方がコントロールが出来ない状態で過ごしています。
遺伝的な原因を考える方もいるでしょう。遺伝は要因の一つではありますが発症する方、しない方がいることが解っています。このことからも健康でいることをコントロールすることの難しさを感じます。
また、精神・心理的に不安定な状態になることについても、自覚できない、原因が解らない、という方も少なくありません。またハラスメントなどの理不尽なことが原因だという方は多いのですが、これも発病する方、しない方がいるのでコントロールは難しいと言えます。
殆どの方が、発病すると「何故自分が病気にならなければならなかったのか」と理不尽さを感じて感情が揺さぶられています。発病したいわゆる急性期の治療はとても重要で、場合によれば後遺症に大きな影響が出る場合もあるのに、感情が揺さぶられるあまり冷静に判断ができず、治療開始が遅れたり、正しい選択ができなかったりすることを多く見てきました。
その経験から、健康はコントロール出来ないこともあり、事故も含めて急に対処しなければならなくなることがあるということを、日常的に意識した生活を送ると安心感が増すのではないかと思っています。
視点が離れますが、仕事や学校を休む時にとても休みづらく理由を問い詰められる社会の在り方はとても生きづらいです。ロボットでも故障することがあるでしょう。人間なのですから、軽度・重度はあるでしょうが、体調不良や出掛けられない日があるのは当然です。
私自身、苦い経験があります。
看護学校に通学していた時、実習期間中は何が何でも風邪を引くなと強く言われていました。とても気を付けていましたが、睡眠2~3時間、毎日始発で実習先まで通う生活は私にはとても厳しくて、残念ながら発熱して休まざるを得なくなりました。先生にものすごく怒られた苦い経験があります。家で寝ていれば数日で改善するにも関わらず、受診して診断書を提出するように強要されました。経済的に余裕がある訳ではなかったので正直泣きました。
診断書を提出、ってつまり信用されていないということだと哀しい気持ちになりました。
ところが、社会人になっても同様で遅刻・休みにとても厳しく、お互いが監視しているような職場が多く、ある時期まで自分も適応していましたが、ふと考えると社会全体で寛容に受け止める練習が必要だと考えが変わりました。
同時に体調を崩すことは日常的にあることだ、との認識を持つことだけで生きやすく変化する方が増えると思っています。
さて、話を戻しますが、日常的に健康はコントロール出来ないと備える気持ちを養うことの方法として、私がお勧めするのはマインドフルネスです。
マインドフルネスの方法は様々あります。宗教とは一切関係ありません。また、目を閉じることが辛かったり、発作を誘発するのであれば、目は開けたままで大丈夫です。じっとしていることが苦手な方は、歩く瞑想や食べる瞑想もできます。恰好もあぐらではなく、椅子に座ったままで大丈夫です。ヨーガもあります。
様々な方法を選べるのと、場所や時間など用意は不要です。
例えば、発作が起きそう、息が苦しい、痛みが出た、この状況を何とかしたい、などの時、その場で呼吸に集中するだけで、問題が解決することがあります。
それが出来るようになるには、時間を作って感覚を養うことをお勧めしますが、練習時間を作ることが難しい方は、電車に乗っている間や歩行中などの切羽詰まっていない状態で呼吸に注意を向けて集中力を上げる練習をすると良いと思います。
呼吸に集中したいのに、様々な想いや感情が浮かんでくると思います。それらに気づいたら、浮かんできた事実があることを認識して、気づいた時点で再び呼吸に集中を戻します。この浮かんできたことをそのままに認めて、呼吸に戻ることがとても重要な練習になります。
また、呼吸に集中することが続かないことで、瞑想についての評価をする必要はなく、評価を一切手放すこともとても大切な練習の一つです。
マインドフルネスの効用は、集中力を高め、評価や判断をせず、「今ここ」に自分が存在することを感じることにあります。
問題を棚上げするのではなく、距離を取ることによって得られることうや気づきと向き合います。そのことによって、他人軸である人が自分軸に移行できたり、他者からの評価を重要視していた方が自己評価の方が大切であることに気づいて楽になったりすることがあります。
治療するべき病気がある方は、治療を受けながら補足的にマインドフルネスを取り入れると身体が楽になることがあります。私の経験ですと、特に痛みのコントロールがしやすくなります。
生きやすくなるために、出来ることはあります。助けを求めることも検討してください。
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