怒りの感情と上手に付き合う 1
こんにちは。
生きづらさを手放すCARE屋 髙野 彩です。
今日は怒りの感情について、です。
日本人は怒りの感情を抑圧することをよいことだとする国民性だと言われています。
私も怒りを表現することは苦手です。
怒りを人に向けたり、大きすぎるエネルギーを伴った怒りは時に人を傷つけることになります。
本来、怒りの感情は、自分を守るために存在する感情、とても重要な役割を果たしています。
では、怒りの感情とどのように向き合えば良いのでしょうか。
怒りの感情は、脳の「大脳辺縁系」という部分が働きます。この部分は、怒りの他に不安や恐怖の本能を感じる脳の原始的な部分になります。
自然と共存していた時代には、動物などに命を脅かされる危機に直面することが今よりも多かったので、戦うか、逃げるかという瞬時の判断に迫られていました。
命の危機に直面した時、瞬時の判断と同時にアドレナリンを大量に分泌し脈拍を速めて危機を回避する行動をとります。ですから、命を守る重要な感情なんです。
怒りが良くない感情のように認知されているのは、時に怒りは自分や他人を傷つけたり、取り返しのつかない行動を取ることにつながるからですよね。
また、アドレナリンを分泌するには大量のブドウ糖と酸素を使いますから怒りの感情はとても疲れます。疲れても怒りが収まらない、という悪循環に陥るのも怒りの感情が疲労によりコントロール困難にしているからです。
ちなみにイライラする時に、チョコレートなど甘い物を食べたくなるのは、ブドウ糖を消費したため補充が必要になるからです。
社会生活を送るうえで重要なのは、怒りをコントロールすることです。
これは、前頭葉が担っています。前頭葉は、理性的な判断や論理的な思考が出来る部分です。一般的には、動物にはない人間らしさを担う部分です。
怒りの感情が出た時に、本当に命が脅かされる程のことか、防御か攻撃か、など、理性的に適切な判断をします。
では、なぜ怒りっぽい人や瞬間的に怒りを爆発させる人がいるのでしょうか。
それは、大脳辺縁系で怒りを感じた後、前頭葉に怒りの感情が伝わるのに4~6秒程かかるからです。つまり、コントロールする前頭葉に情報が伝わる前に怒りが爆発してしまうのです。これは、個性と言えるかも知れませんが、周囲にいる人間はとても嫌な思いをすることが少なくないのではないでしょうか。
本人も疲れもしますし、他人を傷つけてことによる自責の念など、コントロールしたいと思っている方は少なくないかも知れません。以前よりも、パワーハラスメントに対する社会の厳しさは増していますから、生きづらさを感じているかもしれませんね。
次回は、怒りのコントロールについて、アンガーマネジメントやアサーションコミュニケーションについて、お伝えします。
最後までお読み頂きありがとうござい
ました。
力を抜いて ゆるやかに 楽に生きる
あなたがあなたらしく生きるお手伝いのセラピーをご希望の方はお問い合わせフォームよりお申込み下さい。
https://form.os7.biz/f/c6ec8180/
0コメント