アサーティブコミュニケーション 1
こんにちは。
生きづらさを手放すCARE屋 髙野 彩 です。
今日は、アサーティブコミュニケーションについてお伝えします。
日本人は、ディベートも含めて自己主張をするコミュニケーションはあまり得意ではないですよね。
強く主張されると、黙ってしまったり、主張する時に強く言いすぎてしまったり、相手の話を聴かずに一方的に言いっぱなしにしたり。
また、クレーマー風で一方的に話をする人に対しての対応はとても難しいですよね。
アサーティブコミュニケーションの目的は、自分の意思・意見・気持ちを相手に伝えるとともに、相手の主張をきちんと受け止めて、両者が理解・納得できるように話し合いを通して意思疎通を図る事です。
看護師の仕事は、患者さんをはじめ、他職種の方と連携を図ることが多くあります。
患者さんの人生は多種多様ですし、
医療職では医師・薬剤師・検査技師・放射線技師・ケアマネジャー・介護士などなど、他には看護助手・ヘルパー・事務職や営業職、業者などの方々との連携が不可欠です。
異なる価値観を尊重し合いながら、協働しています。
視点が異なると、主張し合うだけでお互いに理解・納得できず、つまり落としどころが見つからないようなコミュニケーション不全になってしまい、誰の為にもならないという結果にもなり兼ねません。
医療の場では、以前は医師主導が当然でしたが、現在はチーム医療で患者さんの主張を尊重し支援するのが一般的な形です。その為には、円滑なコミュニケーションは欠かせないのです。
看護師は、医師との関係や患者さんとの関係から、相手を尊重し過ぎて、自己主張を控える性格が強い職業でしたが、最近は看護師の視点から伝える場が増えてきました。
そこで、上手に自己主張をする手法として、アサーティブなミュニケーションを学ぶことが増えてきました。
では、アサーティブなコミュニケーションとはどのようにすれば良いのでしょうか。
アサーティブなコミュニケーションで重要な点は次の4点です。
1.誠実 2.率直 3.対等 4.自己責任
ひとつずつ解説しますと
1.誠実とは、自分と相手に対して誠実であることです。
自分に誠実であるとは、自分の気持ちに誠実であるということです。嫌なこと、やりたいこと、などの自分の心の声に気づき認めるのです。その上で、伝えるかどうかを考えます。
2.率直とは、気持ちや要求を伝えるときは相手にきちんと伝わる形で伝えることです。
怒鳴ったり、弁解したり、遠回しに言っても本当に伝えたいことが伝わらないことがあります。伝わる言葉で伝えることが大切です。
3.対等とは、相手と向き合うときは対等であるということです。
相手が上司であっても、患者さんであっても、相手を尊重し自分も尊重する。卑下したり・見下さないことが大切です。
4.自己責任とは、自分の言動に責任を持つことです。
言っても、黙っていても、その選択をした自分の言動の結果を引き受けることです。
この4つのことを、人と向き合うときにしっかりと持つことがアサーティブなコミュニケーションの基本姿勢です。
更に、アサーティブコミュニケーションの重要な要素に自分の気持ちを知ることがあります。具体的には次のようなことです。
・ほめ言葉を受け入れられる ・ほめることができる ・自分のほしいもの、やりたいことがわかっている ・断る事ができる ・建設的な批判ができる ・批判に対処できる ・自分を信頼している ・人の話を聴くことができる ・率直にものを頼める
コミュニケーションには、理想的である「積極的なコミュニケーション」の他、消極的なコミュニケーション、アグレッシブなコミュニケーションの3つに分けることができます。
それぞれの特徴としては、以下のようなことがあります。
*自分に多く当てはまる項目はどれでしょう。チェックしてみましょう。
アサーティブ:・正直 ・率直 ・積極的 ・自発的 ・協調 ・自己選択で決める ・歩み寄り ・柔軟 ・自己責任
ノンアサーティブ(非主張的):・引っ込み思案 ・卑屈 ・消極的 ・自己否定的 ・他人本位 ・相手任せ ・承認を期待 ・服従的 ・黙る ・弁解がましい
アグレッシブ(攻撃的):・強がり ・尊大 ・無頓着 ・他者否定的 ・自分本位 ・相手に指示 ・優越を誇る ・支配的 ・一方的に主張 ・責任転嫁
いかがでしたか?
あなたはどのコミュニケーションの傾向にありましたか。
次回は、実際のコミュニケーションの例をお伝えします。
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